この度、株式会社ジョーレンは
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」の認証を取得しました。
登録番号:IA210148
認証規格:ISO/IEC 27001:2013/JIS Q 27001:2014
審査登録機関:EQA国際認証センター
初回認証日:2021年7月13日
有効期限:2024年7月12日
お客様の信頼とサービス向上のため、スタッフ一同これからもがんばりますっ!
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この度、株式会社ジョーレンは
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」の認証を取得しました。
登録番号:IA210148
認証規格:ISO/IEC 27001:2013/JIS Q 27001:2014
審査登録機関:EQA国際認証センター
初回認証日:2021年7月13日
有効期限:2024年7月12日
お客様の信頼とサービス向上のため、スタッフ一同これからもがんばりますっ!
お世話になっております。株式会社Joolenの白井です。
いつもOSS開発部にてEC-CUBEのカスタマイズ開発とかをやっています。ときどき本体へのコントリビュ〜ションなどもやっています(もうちょっと増やしたいです)。
そんなに派手なことはやっておりませんので、ちまちました設定の話をします。
アイデア商品を投稿してもらい、
商品化を目指す「アイデアステーション」のサイトを今年2月にリリースいたしました。
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本サイトは、EC-CUBEを用い構築しています。
ユーザーは、自分が考えたワクワクしたアイデア商品を「アイデア登録」ページから投稿!
投稿されたアイデアについては、「いいね」「ほしいね」で他ユーザーから評価され、
その結果はランキングにも反映されます。
投稿されたアイデアについては、コメント機能を用い、ディスカッションが行えるよう実装しました。
日々「アイデアステーション」スタッフとユーザーが、
投稿されたアイデア商品の実現化に向け、ディスカッションが盛んに行われています。
開発中のアイデアもサイト内で共有され、ユーザーは一緒に共創していることを体感できます。
EC-CUBEは、商品販売サイトとして構築されるだけでなく、
こういったアイデア投稿サイトとしても利用できます。
「こういったサイト構築はできる?」等、
ご相談フェーズから承ることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
目次
集客施策シリーズの「新規会員登録時ポイント付与プラグイン for EC-CUBE 4.0」の売れ行きが好調※だったこともあり、新規会員登録時にクーポンを付与する機能についてのご要望をたくさんいただいておりました。
※オーナーズストア有料ランキング27位(2021年5月12日時点)
??この度、「新規会員登録時クーポン付与プラグイン for EC-CUBE 4.0」をリリースいたしました!??
新規のお客様に会員になっていただくためのキャンペーンは、検証と改善と繰り返しながらより良い方法を探っていくべきものです。
プレゼントする特典の内容によっても違いが出てきます。
EC-CUBEで新規顧客獲得キャンペーンを開催される場合は是非本プラグインのご利用をご検討ください!
・EC-CUBEでECサイトを運営しているオーナー様、スタッフ様。
・EC-CUBE社提供クーポンプラグイン(Coupon Plugin for EC-CUBE4)を利用中 または 今後ご利用予定のオーナー様、スタッフ様。
本プラグインでは2つの機能を提供しています。
(1)新規会員登録時にクーポンを自動で配布する機能
(2)クーポン配布時に自動でメール送信する機能
(1)新規会員登録時にクーポンを自動で配布する機能
新規会員登録時に配布したいクーポンを予めご用意ください。
ご用意いただいたクーポンを登録するだけで完了です。
(2)クーポン配布時に自動でメール送信する機能
(1)が完了したら、自動メールの内容を編集しましょう。配布したことを消費者に通知します。
※本プラグインはEC-CUBE社提供クーポンプラグイン(Coupon Plugin for EC-CUBE4)がインストールされている必要があります。
予めインストールしてからご利用ください。
今回の記事を担当するエンジニアの榎本です。
これまでの記事
・電子ロッカー開発始めます → 電子ロッカー開発に至った経緯など
・ラズパイ で電子ロッカーを作る!(物理構成編)→ 機器や配線など物理的な構成に関する記事
・ラズパイ で電子ロッカーを作る!(ソフトウェア編)→プログラムについて
ここでは、AWSのEC2インスタンス上(EC-CUBE)で動いている「ご近所マルシェ Joolen」がどのようにして「電子ロッカーを開ける」という制御を行っているのかを説明していきます。
目次
このようになっています。AWSとラズパイ 間の通信のプロトコルにはMQTTを採用しました。
MQTTは簡単にいうと、データを配信するためのプロトコルです。
「非力なデバイスやネットワークが不安定な場所でも動作しやすいように、メッセージ通信電文が軽量に設計されていることが特徴(Wikipediaより抜粋)」で、ラズパイ のような小さなコンピュータでも難なく扱えます。
Web socketにも似ていて、メッセージがPublish(送信)されると簡単に受けてはそのメッセージを拾うことができます。
AWSからラズパイ へのメッセージングに Web APIを使うことも検討しましたが、IoT機器にはセキュリテイ上、固定IPを持たせたくないという思いもありましたので今回の構成になりました。
今回のマルシェではEC2インスタンス上で、EC-CUBEは動いていますが「ロッカーの鍵を開けて!」というタイミングで メッセージを 送信(Publish)しています。流れとしては下記の通りで、仕組みとしては非常にシンプルなものです。
・解錠用のメッセージをMQTT Broker に対して 送信 (Publish)
・ロッカー(ラズパイ)は、MQTT Brokerのメッセージを監視(Subscribe)。MQTT BrokerへのPublishを検知したら後続の処理を行う。
さて、ここからが本題です。
MQTTのやりとりをするためのサーバ(MQTT Broker)はAWS IoT Coreを採用しました。このIoT Coreへの接続は証明書を使う必要があります(ドキュメント)。
ラズパイ に 証明書を保存して接続、ということも当然可能ですが、小さなIoT機器にセキュリティ情報となる証明書を入れておくのは最善手とは言えません。
ということでIoT 専用のデータ転送サービスSORACOM Beamを使っての接続を行うことにしました。(SORACOM を使った双方向通信のデザインパターンはSORACOMさんによってまとまっています。)
このサービスは証明書の管理や脆弱性への対応等の煩雑な処理をクラウドにオフロードすることができるので、ラズパイ に証明書を保存する必要はありません。
下記の通り、ラズパイ 側ではAWS IoT Coreの認証情報を意識することなく接続することが可能です。
SORACOM Beamは非常に安価(1 リクエスト(*) あたり 0.00099 円)かつ、 1アカウントあたり月間 100,000 リクエストまでの無料枠もあるのでとても使いやすいサービスだと思います!
IoTは特にセキュアな接続を心がけていきたいですね。
※現在、アトレ松戸 3Fでご近所マルシェ ジョーレン で購入したものを受け取り可能です!(アトレ松戸での2021/5/23まで)
ありがとうございました。
※バナー画像はお友達紹介キャンペーンの一例です。
関連記事 EC-CUBEでお友達紹介キャンペーンをはじめよう!の続きです。
今回からは具体的なキャンペーン事例と使い方についてお話ししていきたいと思います。
※以下記載の文章は弊社が独自にリサーチした「お友達紹介キャンペーン30社調査結果」から考察した個人的見解を含んだ内容です。
お友達紹介キャンペーンで用いられる条件(=ゴール)設定には、どのようなものがあるでしょうか。
紹介者が紹介をした時、お友達が会員になった時、お友達がお店に来店した時、お友達がお買い物をした時、、、
などいくつか挙げられますが、お友達の行動に対して条件を設定するケースがほとんどです。
(集客施策なので当たり前とも言えます)
またオンラインショップに限った場合、「お友達が会員になった時」「お友達がお買い物をした時」のいずれかに特典を配布するのがセオリーです。
この記事では「お友達がお買い物をした時」に特典を配布するケースについてお話しします。
※バナー画像はお友達紹介キャンペーンの一例です。
目次
このケースで行う施策の目的は、信頼度の高い新規顧客獲得をしたい場合です。
購買行為自体を達成条件とすることもありますが、施策の目的を達成する上では購入金額の制限を達成条件に含めることが大切です。
購入金額の制限は、設定する特典額の幅を広げるのに役に立ちますし、数値目標を設定する時や成果計測時に重要となってくるでしょう。
具体的には「3,000円(税込)以上のお買い物をした時」などの達成条件を設けることになりますが、前段で紹介した条件(=ゴール)の中でもハードルが高いと言えます。
達成してもらう前提として、紹介者のショップに対する信頼度が高くなくてはいけません。
また、お友達に実際にお金を払ってもらうことになるため、紹介者の信頼にも関わります。
ですが一番重要な既存顧客であるヘビーユーザ層 または その付近に所属する層の紹介が比較的多いことから、今後も継続的にお付き合いの出来る顧客を獲得できる可能性が高いでしょう。
逆に認知や会員数増加が目的の場合は、上記よりはハードルが低い「紹介者が紹介をした時点」で特典を配布するのが良いでしょう。
このケースについては次回の記事でご紹介予定です。
最小2,000円〜最大10,000円の間で設定することが多いようです。
弊社調べでは、3,000円(税抜 or 税込)で設定しているショップオーナー様が多いように見受けられました。
この金額設定は、紹介者とお友達に対する心理的な購入ハードルを高くしすぎないという意図があるように思えます。
制限が高額な場合、紹介者側は気楽に紹介しにくいということがありますし、お友達が購入した商品が気に入らなかった場合など懸念点が少なくありません。
紹介されたお友達にとっても、条件を達成できるお買い物をしなければ、紹介してくれた方に対して影響が出るため少なからずプレッシャーになるでしょう。
そのショップでの初めてのお買い物となることが多いので、高すぎない金額に設定しておくのが良さそうです。
商品の単価にもよりますが、最大でも10,000円程度に設定しておくと紹介しやすいため効果が出やすいのではないでしょうか。
制限が低すぎた場合は、施策の目的である信頼度の高い新規顧客獲得ができない可能性も出てきます。
継続利用するわけではない一時利用目的のお友達を紹介されることが多くなってしまうでしょう。
商品の単価にもよりますが、最小でも2,000円程度に設定しておくのが良さそうです。
お友達と紹介者の特典は、最小100ポイント〜最大3,000ポイントの間で設定することが多いようです。
大きくわけて下記2つのパターンのいずれかを設定しているショップオーナー様が多いように見受けられました。
・お友達と紹介者へ配布するポイント数は同じ
例)お友達にも紹介者にも500ポイント
・お友達へ配布するポイント数が、紹介者へのポイント数の2倍
例)お友達には1,000ポイント、紹介者には500ポイント
紹介者へ配布するポイント数が少なすぎると、紹介自体が割りに合わないと感じることもあるでしょう。
お友達に配布するポイントとの差がありすぎても、モチベーションが上がらないかもしれません。
そのため特典は同じ または 2倍程度に設定するのが良さそうです。
実はEC-CUBEではお友達紹介機能は標準で用意されておりません。(2021年4月時点)
また、他のカートシステム(パッケージ および ASPいずれも含む)ではお友達紹介機能を提供しているサービスも存在しますが、細かい調整が可能な購入金額制限機能まで含んだ機能を標準で提供しているサービスはありません。(弊社調べ)
標準で用意されていない理由のうちの一つは、お友達紹介キャンペーンの表現方法は多岐に渡るため共通化が難しいことが原因です。
そのためショップごとの事業に合わせた形で開発会社へカスタマイズを依頼することが多く、実現には最低でも数十万円の費用はかかってしまいます。
弊社ではEC-CUBEでお友達紹介キャンペーンを実施したいという要望をいただいていたことから、このプラグインの製作を決めました。
より多くのキャンペーンのケースに対応可能な仕様を実現しつつ、可能な限り安価に提供したいという想いからこのプラグインが生まれました。
製作に向け30社以上にも及ぶ調査が、必要とされている機能の共通化に成功しています。
EC-CUBEでお友達紹介施策を実施される場合には是非一度ご検討ください!
ここまでの内容を踏まえてキャンペーン内容は下記の通りにまとめたとします。
<お友達紹介キャンペーン内容>
・購入金額の制限を3,000円
- ここでは税込とします。
・お友達が条件達成した時の配布ポイント
- 紹介者:500ポイント
- お友達:1,000ポイント
以下の通り入力すると、まとめた内容の通りのキャンペーンの機能を提供できます。
※設定>店舗設定>基本設定 の ポイント機能を有効にする必要があります。
是非この機会にEC-CUBEでお友達紹介キャンペーンを初めてみませんか?
※バナー画像はお友達紹介キャンペーンの一例です。
次回記事はこちら(EC-CUBEでお友達紹介キャンペーンをはじめよう! -信頼度の高い新規顧客獲得編-)
「お友達紹介」は今、非常に注目を集めている集客施策です。
その背景にはこのような理由が存在します。
・今後も継続的に広告費が高騰し続けることが予想される
・より費用対効果が高い集客施策が求められている
国内の人口が減少し続けている中で、ここ近年インターネット広告費は増加しています。
特定サービス産業動態統計調査の調査結果のページ
今後は多額の広告費を投入できる企業を除き、継続的な広告投資が難しい事業者が増えるのではないでしょうか。
またここ数年、Apple社を皮切りにGoogle社などの巨大IT企業が軒並みプライバシー保護のための取り組みに本腰を入れてきています。
特にGoogleでは2020年1月に「サードパーティークッキーの廃止」を発表しました。
今後、ターゲット層への広告配信や、自社サイトに訪問した人へのリターゲティング広告を打つことも難しくなるのではないかと考えられます。
※バナー画像はお友達紹介キャンペーンの一例です。
「お友達紹介」は広告と比較して多額の投資を必要とせず、また消費者から見て情報の信頼性が高いため成立に結びつきやすい施策です。
お友達紹介プログラムで消費者に与える特典は、成果報酬のため無駄な出費がありません。
(成果報酬は「お友達の会員登録」「お友達の商品購入」をいずれか、または両方を設定することが多いです。)
紹介を受けた側は、実際にお付き合いのあるご家族やご友人からの紹介のため、最初からそのサイトに対しての印象が良く、紹介者を信頼して「会員登録」や「商品購入」といった行動に繋がりやすい傾向にあります。
ここ最近では、個人事業主だけでなく、大手企業も積極的に「お友達紹介」を取り入れて新規ユーザ数を増やしています。
例えばAirbnb(エアビーアンドビー)は短期間での成長を遂げたにも関わらず、広告と中心とした施策ではなく、会員による「友人紹介」に力を入れて会員数を増やしてきたようです。
是非この機会に「お友達紹介キャンペーン」を検討してみるのはいかがでしょうか?
この度、お友達紹介プラグインをリリースすることになりました!
実はお友達キャンペーンにはたくさんの形が存在しています。
お友達が3,000円(税込)購入したら特典をプレゼントしたい、、
お友達が会員登録した場合も特典をプレゼントしたい、、
3系、4系でもお友達紹介プラグインをリリースしてきた弊社宛には多くのご要望が寄せられました。
このプラグインでは様々なお友達紹介キャンペーンの形に対応すべく、できる限りの機能を盛り込んでおります!
お友達紹介キャンペーンを行う際には是非一度ご検討ください!
このプラグインではお友達紹介キャンペーンでよく利用される機能をまとめて提供しております。
・会員登録を達成条件にしたい
・お友達を紹介する時の人数制限がしたい
・商品購入を達成条件にしたい
・購入金額の制限がしたい
・購入金額の制限に税込 or 税抜を選択したい
・お友達が購入の都度、紹介者にポイントを付与したい
・条件を達成した時に通知メールを送信したい
次回以降は具体的なキャンペーン事例と使い方についてご説明していきたいと思います!
次回記事はこちら(EC-CUBEでお友達紹介キャンペーンをはじめよう! -信頼度の高い新規顧客獲得編-)
今回の記事を担当するエンジニアの榎本です。
これまでの記事
・電子ロッカー開発始めます → 電子ロッカー開発に至った経緯など
・ラズパイ で電子ロッカーを作る!(物理構成編)→ 機器や配線など物理的な構成に関する記事
ここからは Raspberry Pi上で動くプログラムについて書いていきます。
目次
Node-REDというビジュアルプログラミングツールを採用しました。Node-REDとは何かというと。。。
Node-REDはハードウェアデバイス、APIおよびオンラインサービスを新しく興味深い方法で接続するためのツールです。ブラウザベースのエディタによってパレットに並ぶ多種多様なノードを結びつけて用意にフローを作成でき、さらにシングルクリックで実行環境にデプロイすることができます。
Node-RED日本ユーザー会トップページより引用
とのこと。
つまり、ブラウザからノードと呼ばれるブロックを線でつなげて思い通りにデバイスを動かせる素敵な言語になります。名前から推察できる様に、Node.js上で構築されてますので、必要に応じて Javascriptでのコーディングまでできるので、編集が容易かつ柔軟性が高い言語となっています。
画面上で「再起動」などと書かれているかボックスがノードとなります。各処理をつなげてやりたいことを実現できます。
Injectノード
上記コードエディタ左側の「timestamp」と書かれているノードです。時間を指定して処理を起動することができます。
Execノード
上記コードエディタで「再起動」と書かれているノードです。このノードでコマンドの実行を行うことができます。この場合は下記のコマンドを実行することで再起動を実現しています。
sudo shutdown -r now
つまり上述2つのノードの組み合わせで、「毎朝7時に再起動をする」という命令が組み立てられます。非常に分かりやすくて便利ですね。
MQTTノード
今回の電子ロッカーは
ECサイトからの命令をAWS IoT CoreのMQTTへPublish
↓
ラズパイ 側で該当のTopicをSubscribeしメッセージの受信をきっかけに鍵を操作
することで解錠・施錠の実行を実現しています。Node-REDはMQTT処理に必要なノードが用意されているので非常に簡単にこの処理を実行することができます。
入力側のmqttが Subscribeで 出力側がPublishになります。
ノードには MQTT Broker となるサーバの情報・トピック・QOS(=Quality Of Service)を設定することで簡単にPublish/Subscribeを実現できます。(見落としがちですが、QOSはPublish側と合わせる様にしましょう!私はここの数値が食い違っていたために数時間ハマりました。。。)
余談ですがMQTT Brokerは AWS IoT Coreを SORACOM Beam経由で使っています。AWS IoT Coreの認証を肩代わりしてくれるので ラズパイ 側に証明書などを持つ必要がないことがメリットになります。(これはまた後日記事にします)
PCA9685ノード
こちらは標準のノードではないので、パレットの管理から自分で追加する必要があります。Node-REDのホームページにサンプルを含め説明が載っています。
基本的には
1. PCA9685 Deviceで対象のデバイスを選択(デバイスの設定方法は下記に記述)
2. Channelはターゲットになる PCA 9685 の チャネルを選択 (直接指定でも良いし、msg.channel という変数に設定した数値でも良い)
3. Unitはサーボモータを動かしたいときは、「microseconds」 LEDを点灯させたりしたいときは「Percent」を選択しましょう。
PCA9685を指定する画面です。ラズパイ 側で下記の通りになっていれば特に変更する必要はありません。
※Addressは下記の画面で 0x40(=64)であることが確認できます。
例) 15個の扉の解錠を行い、操作がされた時にLEDを点滅させるためのフローは下記の様になります。
1. open_1_all へのメッセージの Publishをトリガーにしてフローが起動
2-1. サーボモータを動かす
2-1-1. サーボモータを140度回転した位置にするためmsg.payloadに値を設定
2-1-2. PCA9685 ノードを経由して1〜15チャネルに命令を出す
2-2. LEDを点滅させる
2-2-1. 0番のチャネルに接続されたLEDを点滅させる
2-3. MQTTメッセージを受け取ったことを送信元のプログラムへ返却するため、受け取ったランダムな文字列をそのまま返却用のMQTTトピックにPublishする
他に大きなポイントとして、ラズパイ の死活監視に使っているlwm2ノードがあるのですが、これは監視についての記事で触れたいと思います。
次回は電子ロッカーのネットワークや、利用しているSORACOMのサービスについて触れていきたいと思います!
新規事業を担当している榎本です。
前回の記事で、私たちがなぜ電子ロッカーを作るという決定をしたのか記載しました。では早速、ロッカーを動かすための物理的な構成を書いていきます!
目次
まずは全体図の写真です。かなりシンプルな構成ですね。基本的にECサイトから受け取った「ロッカーの解錠・施錠」に関する命令をラズパイ が受け取って複数のサーボモータに伝達する形で実現しています。
機器について一つずつ解説していきます。
機器名称 | 役割 |
---|---|
Raspberry Pi Zero WH | 電子ロッカーの心臓部。 内部のソフトウェアは誰でも扱いやすいようにビジュアルプログラミング言語である Node-REDを採用しました。美味しいものマルシェ(ECサイト)からのロッカー解錠の 命令に従って周辺危機の操作を行っています。 あまり重たい処理は無いためスペックは重視せず、小さくて安価な Zero WHを採用。 |
AK-020 (Soracom Air) | 通信は Soracom Air for セルラーを使っています。通信に必要なモデムとしてAK-020を 利用しています。(このモデムの中に SIMが入っています) Amazonで販売しているSORACOMスターターキットは通信量1,000円分のクーポンも ついていてお得でした |
PCA9685 | 購入者1人につき、1つずつロッカーの扉を割り当てています。それぞれのロッカーの 扉を個別に操作するためにPCA9685を使ってサーボモータを制御しています。 |
電池ボックス | サーボモータを動かすための電源です。プロトタイプでは電池ボックスを 使っていますが、USBからの給電になる予定です。 |
TowerPro SG92R | ロッカーを実際に解錠するためのモーターです。扉1つにつき、1つのモーターが 使われます。写真には載せていませんが、PCA9685につなげています。 |
高輝度 赤色LEDランプ | ロッカーが実際に施錠・解錠されたことをユーザーが認識できるように、操作された タイミングでLEDを点滅させます。これも写真には載せていませんが、PCA9685に つなげてます。 |
ラズパイ とPCA 9685の配線図です。GPIOは 1,3,5,6 (青枠で囲った部分)を使っています。
ラズパイ のPIN番号 | ラズパイ側の名称 | PCA9685側のピンの名称 |
---|---|---|
1 | 5V Power | VCC |
3 | SDA | SDA |
5 | SCL | SCL |
6 | Ground | GND |
実物の写真はこのようなイメージです。PCA9685は基盤にPINの役割が書いてあるので間違えにくいですね。
ちなみに、PCA9685を使うときにはラズパイ 側のコンフィグを変更してI2Cを有効にする必要があります。こちらの手順についての記事は多いので調べればすぐに分かると思いますが、こちらにも掲載しておきます。
sudo raspi-config
こちらを実行すると表示される画面がこちら。ここで5番の Interfacing Optionsを選択して
I2Cを選択
「はい」を選択して I2C interfaceを有効にしておきましょう!
これでラズパイ を通して複数のサーボモータの制御をするための準備は完了です。サーボモーター はこの様な形で扉に取り付けられています。サーボモータが約140°動くことでギアを経由して鍵が閉まり、ロッカーが施錠されている様子がご覧いただけます。
次回はラズパイ の操作に利用しているプログラム言語、Node-REDについてご紹介していきます!
今回の記事を担当するエンジニアの榎本です。
トップページにも記載されていますが、松戸の美味しいものマルシェを開催中です!(2021/3/31まで)
ありがたいことに多くのお客様にご利用いただき、めでたく4/23より第2回目の開催も決定しました。
さて、第1回目ではお客様への商品受け渡しを人の手で行っていました。しかし、下記の理由により次回のイベント以降の受け渡しは無人で行うことになっています。理由としては。。。
3つ目は冗談として…お客様の利便性と当社としての収益性を保つためにロッカーを使った受け渡しを行うことにしたのです。このロッカーの実現にあたっては下記の4案が検討されました。
大雑把に分けると、
です。これらのメリット・デメリットを大きく下記の様に分類しました。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
1. ダイアル錠(共通扉) | 開発コストが小さい 運用が最も簡単 | 運用の負荷が大きい セキュリティの不安が大きい |
2. ダイアル錠(個別扉) | 開発コストが小さい 共有扉よりセキュリティが保たれ易い | 運用負荷が大きい ミスが発生しやすい |
3. 電子キー(共通扉) | 後述の個別扉よりメンテナンスは容易 | 開発コストが発生する セキュリティの不安が大きい |
4. 電子キー(個別扉) | 運用の セキュリティ面で安全性が高い | 物理面を含めると開発コストが最も大きい。 システムのメンテナンスコストも高い |
私たちは上記を検討した結果、セキュリティ面での安全性と確実にお客様が商品を受け取れることを重視して案四の電子キー(個別扉)を採用することに決めました。
まぁ、開発者としては茨の道っぽいのですが… IoTは弊社としては初挑戦で、楽しそうなので良しとしましょう!構成はざっくりとこんな感じ。
ラズパイ 、SORACOM 、AWSを組み合わせた構成でラズパイ 上の言語は Node-REDを使っています。
次回からは、システム的な観点からどの様に私たちがこの電子ロッカーを構築しているのかを公開していきます!